ECサイトの構築方法はこれ!具体的な手法や利用すべきサービスを紹介

 2021.10.31  2022.06.06

ECサイトの構築には多くの方法があり、それぞれに特徴があります。どの方法がよいとは一概に言い切れず、適切なものを状況に応じて選択しなければなりません。

今回はECサイトの基本についてご説明し、さらにECサイトの種類や構築方法についてもご説明します。これからECサイトの構築をしたいと考えているならば、まずは基礎知識を習得しておきましょう。

ECサイトとは

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ECサイトはよく耳にするキーワードではあるものの、具体的な意味合いが理解できていない人もいるようです。まずは基本的なキーワードの解説から進めます。

ECとは「Electronic Commerce」の頭文字を取ったものです。日本語では「電子商取引」という意味を持ち、通販サイト・オークションサイト・旅行代理店など、Webサイトを通じて商品やサービスの取引を行うものすべてをECサイトと呼びます。

近年、ECサイトの市場規模は拡大傾向にあり、多くの企業がECサイトの構築・運用に取り組んでいます。経済産業省が2021年7月30日に発表したデータによれば、日本国内のEC市場規模は、19兆3,000億円程度であり、この10年で約2倍以上に成長したという結果が報告されているほどです。

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引用:経済産業省|電子商取引に関する市場調査の結果

今後もEC市場はさらに拡大していくものと考えられています。これは、デジタル化の推進により、環境の整備が進んだことも理由の1つとして考えられます。インターネットの普及により、企業は全国の消費者をターゲットに商品やサービスを販売できるようになりました。これまで店舗販売を中心としてきた小売り事業者も、EC市場へ参入するケースが増えています。

ECサイトの種類

「ECサイト」とまとめて説明されるケースが多いですが、実は種類分けが可能です。続いてはECサイトの種類についてもご説明します。

自社ECサイト

自社ECは独自ドメインを取得して運営するECサイトを指します。自社でサーバを用意したりプログラムを用意したりして、ECサイトを開設するのです。

数年前まではシステムをゼロから立ち上げて、ECサイトを構築する必要がありました。しかし、後ほどご説明するとおり、現在ではさまざまな構築方法が登場したことで手軽に構築ができるようになりました。

特に、今まではECサイトの開発にお金をかけられなかった中小規模のショップでもECサイトを構築できるようになっています。「自社ECサイト=ハードルの高いもの」とのイメージがあるかもしれませんが、それは過去の話です。

モール型ECサイト

自社ECと比較されるスタイルにモール型ECサイトがあります。モール型ECサイトとは、ショッピングモールのドメインを使用して運営するECサイトを指します。代表例を挙げると「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「ZOZOTOWN」などがよく利用されます。

自社ECサイトとモール型ECサイトには、主に運営者とドメイン・初期費用・月額費用などに違いがあります。

まず、モール型ECサイトは運営者が自社ではなくショッピングモール(楽天市場やYahoo!ショッピングなど)という特徴があります。加えて、ECサイトのドメインはショッピングモールのものとなり、自社が運営していないことが明確になるのです。

ただ、初期費用が自社ECサイトと比較すると安価になる傾向にあります。その反面、月額費用がシステム保守料・利用料・売上の数%・追加サービス料など発生しますが、導入しやすいのは魅力です。

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自社ECサイトを構築する4つの方法

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自社ECサイトの構築方法には、「ASP」「パッケージ」「オープンソース」「フルスクラッチ」の4種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

ASP

ASP(Application Service Provider)は、すでに作り込まれたECサイトプラットフォームをインターネットによりユーザーに提供する形を指します。すでに作り込まれたものを提供してもらうため、初期費用も運用費用も安く済ませられるという特徴があります。

また、プロバイダーがECサイトの機能をバージョンアップさせるため、自分で対応する必要はありません。新機能を検討したり改良したりする必要はなく、受け身で次々と新しいサービスを提供してもらえます。

ただ、自分から新機能などを希望しても簡単には実現してもらえません。利用者全体に影響してしまうため、融通は利かないのです。

パッケージ

パッケージは、ECサイトに必要な機能をある程度盛り込んだシステムのかたまりをさします。ITベンダーなどのパッケージ開発会社から販売されており、それを購入してECサイトを構築するのです。また、最近はSaaSとしてベンダーが提供するサービスを購入する方法もあります。

基本的にパッケージはすぐに利用できるだけの機能が集約されて発売されており、ユーザは必要とする機能が含まれているものを選択する必要があります。多くのパッケージが発売されているため、比較して適切なものを選択するようにしましょう。

なお、ベンダーによってはパッケージのカスタマイズに対応してくれる場合があります。パッケージをベースとして自社独自の機能開発をしてもらえるのです。

オープンソース

オープンソースは、無料で公開されているソースコードをダウンロードして、自分たちで用意したサーバにインストールする方法を指します。セットアップやカスタマイズなどは自分たちで対応しなければなりません。

オープンソースを利用したECサイト構築にはプログラマが求められます。ただ、プログラマがいて対応できるスキルさえあれば、無料で高品質なソフトウェアを利用したECサイトを構築可能です。

なお、オープンソースを利用したECサイト構築をサポートしてくれるベンダーも存在します。場合によってはそのようなベンダーを利用することも検討してみましょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、自社のために独自のプログラムをいちから開発する方法を指します。ご説明したものの中で最もコストがかかるものの、ASPやパッケージなどでは実現できない機能・運用にも対応可能です。

ECサイトの構築にフルスクラッチを採用するのは「自社にマッチしたサイトをどうにかして構築したい」と考えている企業に限られるはずです。初期投資が高額になりやすく、中小規模のECサイトに適用するのは難しいでしょう。

また、フルスクラッチでECサイトを構築すると、運用費用も高額になりかねません。初期費用も運用費用も高額になりかねないため注意しましょう。

ECサイト構築に便利なサービス5選

ECサイトの構築には、パッケージサービスの利用がおすすめです。フルスクラッチやオープンソースなどの手法もありますが、フルスクラッチには相当な費用がかかり、オープンソースの場合は専門知識や高度な技術を要します。

ここでは、ECサイト構築に便利な、5つのパッケージサービスを紹介します。それぞれの特徴に注目しながら自社のニーズと照らし合わせてみましょう。

SAP Commerce Cloud

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「SAP Commerce Cloud」は、ECサイトの構築や運営に役立つあらゆる拡張機能を備えたサービスです。データの一元管理をはじめ、見積もり作成・販売実績管理・セールスオートメーションなど、便利な機能を実装しています。視認性がよく、直感的な操作を実現するインターフェースを採用しているため、運営の手間を縮小可能です。

また、多言語に対応しているため、越境ECの構築にも最適です。近年は海外の利用者も想定したECサイトを構築する企業も多いため、そのようなニーズがあるならば適しています。もちろん、将来的にはビジネスをグローバル展開したいと考える企業にも適したサービスです。

関連資料:https://www.customer-data-cloud.com/resource/realizes-b2b-commerce

ecbeing

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13年連続で国内シェアNo.1を獲得する「ecbeing」は、高いカスタマイズ性が魅力のクラウドサービスのECサイトです。最新のトレンドに強く、短期間でECサイトを構築できるのが魅力で、注文・出荷・商品・顧客管理をワンストップで実行できる便利な機能を搭載しています。

BtoCやBtoB、越境ECなど、目的に応じてパッケージを選べるようになっており、無駄な機能を導入して高額な支払いをする必要がありません。また、堅牢なセキュリティをはじめ、マーケティング支援やオムニチャネル施策など、ECサイト構築のさまざまな要望を叶えてくれます。

参考:https://www.ecbeing.net/

コマース21

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「コマース21」は、株式会社コマースニジュウイチ社が提供するパッケージサービスです。中規模から大規模のECサイトに対応しているため、ECサイトのリニューアルから複数モールの連携まで、幅広く活用できるのが特徴です。また、スマホで閲覧するユーザーに対して、サイトの見やすさや操作性を最適化するUI改善機能を搭載している点も魅力で、あらゆるニーズに対応しています。

機能面でカスタマイズ性の高さに優れているだけでなく、開発保守体制によりECサイトのリリース後も安定的なサポートが受けられます。パッケージは導入したタイミングの機能を長期間利用するケースが多いですが、コマース21ならば新しい機能を利用できます。

参考:https://www.commerce21.co.jp/

SI Web Shopping

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株式会社システムインテグレータの提供する「SI Web Shopping」は、1,100以上のサイト構築実績を持つサービスです。20年以上の歴史があるため、信頼性の高さにも定評があり、従来のECパッケージでは困難であった複雑な要件にも対応してくれます。

しかも、パッケージで公開されるソースコードを用いて自社で自由にカスタマイズできます。社内に対応できるエンジニアが在籍していれば、自由にカスタマイズできる珍しいパッケージです。

パッケージをベースに構築すれば、スクラッチ開発よりも安価に導入が可能です。構築価格を抑えながらも柔軟性に優れたパッケージを探している企業に最適なサービスといえるでしょう。

参考:https://products.sint.co.jp/siws

Bカート

5-package-services-for-building-an-ec-site-08「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化できるクラウドサービスです。BtoB取引を前提に開発されたCMSであり、決済・販売管理・倉庫管理といったあらゆるサービスと連携できます。

中小規模のECサイトでも使いやすい月額9,800円~の低コストで導入できるECサイトで、なおかつ最短3日で運用を開始できるスピード感も注目したいポイントです。毎月無料のアップデートが実行されるため、常に最新の状態でシステムを利用できます。

加えて、30日間の無料トライアルが用意されているため、実際に利用して機能を評価可能です。決済・販売管理・倉庫管理といった関連業務もサポートしているため、これらも同時に評価することをおすすめします。

参考:https://bcart.jp/

ECサイトを成功に導く3つのポイント

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ECサイトを成功させるために、押さえておきたい大切なポイントがいくつかあります。今回は重要なポイントを3つご紹介します。

目的の明確化

まず、どのような目的を持ってEC市場に参入するのか明確にしましょう。「純粋に売上を上げたい」「店舗が小さいためオンラインでも販売したい」「地方のお店であるが全国に進出したい」などが考えられます。

その目的に合わせて、どのようなECサイトが必要なのかを検討すれば、自社に適したECサイトの種類が判断しやすくなるでしょう。例えば、モール型への出品が効果的なのか、自社サイトを構築した方がよいのか判断しやすくなるはずです。ECサイトは目的を踏まえて構築することが重要となるため、まずはここの明確化に力を入れるのがポイントです。

ターゲットの選定

リーチしたいターゲットを選定して明確にしましょう。ECサイトには、何かしらの目的を持ったユーザーが訪問します。訪問してくるユーザーとECサイトの内容が合致した際に購入してもらえるため、自分に合った商品だと認識してもらうための戦略が必要です。戦略を立てるためには、「どのような課題を解消したいユーザーが自社サイトへとたどり着くのか」について詳細な設定を検討しておきます。

なお、マーケティングの世界では「ペルソナの設定」と呼ばれるケースもあります。ペルソナはより詳細なターゲットのことを指すため、ここではそこまで詳細ではなくともターゲットを選定することを意識しましょう。

ユーザビリティの向上

ユーザビリティを向上させるための工夫も効果的です。自社のファンを増やすために、ターゲット層の興味を引くデザインを採用したり、商品の配置を見やすくしたりすると、ECサイトから離脱する可能性を下げられます。

また、ユーザビリティを高めながらも競合サイトと差別化するのが理想的です。例えば、画像ではなく動画を採用することでコンテンツ力を高められるでしょう。魅力的なコンテンツがあれば、それが購入を後押ししてくれるかもしれません。

ただ、コンテンツを拡充したいがためにユーザビリティを犠牲にしてはなりません。競合サイトの差別化を意識し、自社の強みを上手くアピールすることは重要ですが、常に利便性を高め購入しやすい環境づくりを心がけましょう。

まとめ

ECサイトの構築は、専用のパッケージサービスを採用することをおすすめします。パッケージを用いると短時間で構築可能かつ充実した機能が手に入ります。EC市場規模は、拡大の一途をたどっているため、まずは「ECサイトの完成」に主眼をおいた構築活動を進めてみましょう。

ただ、平凡なECサイトは見劣りして思うように売上が高まりません。そのため、強豪との差別化を図るために、自社ならではの特徴がしっかりとユーザーに伝わるサイト作りを目指しましょう。パッケージならば構築の負担が少ないため、このような独自性を出したECサイトも構築しやすくなります。

自社の目的に合うパッケージサービスを選定するには、求める機能が備わっているかどうかが重要です。サービスごとに異なる特徴やメリット・デメリットがあるため、本記事で紹介した5つのパッケージサービスも含めて比較検討してみてください。

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