現在コンテンツマーケティングを展開している企業の皆さん、もしくはこれから展開しようとしてる企業の皆さん。今回紹介するのは「コンテンツマーケティングを成功へと導く6ヵ条」です。
少々強気なタイトルですが、コンテンツマーケティングを行う上で重要なことを6つに分けてまとめています。
まず、その6ヵ条とはこちら。
- SEOは常にユーザーニーズを意識する
- ペルソナを作成するだけでなく活用する
- 編集部を設置して良質なコンテンツを磨きあげる
- マルチメディア運営でバイラルを生みだす
- 個人のブランド力を築く
- トライ&エラーを繰り返す
いずれも「こんなの当たり前中の当たり前」といった声が聞こえてきそうですが、事実コンテンツマーケティングを成功に導くにはこれら6ヵ条が何より重要となります。今更改めて知る必要もないと思わるかもしれませんが、もしかすると今まで認識していたことが間違っていたなんてことも。
コンテンツマーケティングについて理解しているという方にも、初心者の方にも是非一読して頂ければと思います。
1.SEOは常にユーザーニーズを意識する
「コンテンツマーケティングを成功させるためには?」と考えたとき、多くの方がまず思い浮かぶのがSEO(検索エンジン最適化)ではないでしょうか。
“Webサイトやコンテンツを検索結果上位に表示させるために、サイト構造やコンテンツを最適化する”
簡単に言ってしまえば単純な施策のように思えますが、実はかなり奥が深いのがSEOです。特に「SEOキーワードをタイトルや文中に入れる」という点に関しては、色々と誤解している方が多いと思います。
皆さんはコンテンツを作成する際、SEOキーワードからユーザーニーズを読み取るという作業をしっかりと行っていますか?もしかすると、キーワードに対し適当にコンテンツの全体像を決めてしまってはいませんか?
例えば「Windows10 アップグレード」というキーワードに対し読みとれるユーザーニーズは「アップグレードの方法や手順」などがパッと思い浮かぶと思います。確かに、Windows10へのアップグレードに対し不安を持っているユーザーが検索する確率が多そうなキーワードですね。
「ならばWindows10へのアップグレード手順をまとめたコンテンツを」と考えるのは、見切り発車なので注意が必要です。例えば、今の時期であればそろそろWindows10への無償アップグレードが終わる時期なので、「いつまでが無償でサポートされている期間なのか知りたい」といったニーズが増加していると思います。また、アップグレードに伴う不具合の対処法なんかも予め知っておきたい情報ですね。
このように、SEOキーワードに対し読みとれるニーズは決して一つではなく、様々な要因により多様なニーズが存在します。ユーザーによっては複数のニーズが混在している可能性もありますね。
SEOにおいてユーザーニーズを捉えることは基本中の基本なのですが、実は意外とできていないのが事実なのです。もしも思い当たる節がある場合は、コンテンツのSEO設計にもっと時間をかけてもいいと思います。
ユーザーニーズを無視した10のコンテンツよりも、ニーズをガッチリと捉えたたった1つのコンテンツの方がはるかに効果が高いのは言うまでもありませんね。
2.ペルソナを作成するだけでなく活用する
皆さんが展開しているコンテンツマーケティングでは、ペルソナを作成しているでしょうか?
既に広く浸透しているマーケティング施策でもあるので「作成している」という企業が多いと思います。ですが、活用できているかどうかはまた別の話ですね。
ペルソナはもちろん、ただ作成するだけでは意味がありません。ペルソナを徹底的に意識したコンテンツを設計することで初めて活きてきます。しかし、コンテンツマーケティングで成果の上がらない多くの企業で、せっかく作成したペルソナを無視したコンテンツを量産しているという現状があります。
これは“目の前の結果”を追い続けたことで、ペルソナ本来の目的を忘れ最終的にはその他大勢のユーザーを意識してしまうことが原因です。
ペルソナとはユーザーをより詳細までセグメントし、企業が伝えたメッセージを伝えたいユーザーへ適切に届けるためのものです。ただし、確実な効果を得るためには効果検証を何度も繰り返し理想のペルソナをつくり上げていく必要があります。初期に作成したペルソナが全てではないのです。
こうした事実は忘れ「効果が出ないから」と“目の前の結果”を追いかけても、コンテンツマーケティングが成功することはありません。
ただ作成するのではなく、効果がでる段階まで仕上げていくという姿勢が重要です。
3.編集部を設置して良質なコンテンツを磨きあげる
コンテンツマーケティングでは“ユーザーにとって有益なコンテンツを配信し、ユーザーをファン化していく”というマーケティングな訳ですが、これを確実に実現していくためには編集部の設置がかなり重要です。しかし実際は軽視されがちなポイントでもありますね。
なぜ編集部が必要かというと、コンテンツマーケティングではSEOや配信スケジュール、ソーシャルメディア運用など取り組むべき戦略がかなり多いからです。「ただコンテンツを作成して配信する」で成功することは非常に難しいのが現状としてあります。
そして何よりも重要なのが校正でしょう。多くの場合、コンテンツを作成する方はプロのライターやクリエイターではありません。内製化しているのであれば尚更のことであり、だからこそ校正でコンテンツを磨き上げることが重要なのです。
特にコンテンツを作成するにあたり「誰に」を意識することが意外にも難しく、こうした点を編集でカバーする必要があります。ただ、編集部を設置するのは先行投資が多くかかるので難しいのが現実ですね。
そうした場合はクラウドソーシングで校正者を募ったり、編集のみアウトソーシングするなど上手く運用することで良質なコンテンツを配信していくことができます。
4.マルチメディア運営でバイラルを生みだす
コンテンツマーケティングを展開する上での選択肢は複数あり、オウンドメディアやソーシャルメディアなどが一般的なプラットフォームになっていると思いますここで言えるのが、いずれか一つのメディアではなく複数のメディアを運営するマルチメディアが重要ということです。
例えばオウンドメディアでコンテンツを配信している場合、より高いシェアを獲得するためにはFacebookやTwitterといったソーシャルメディアの運用が必要不可欠です。国内のアクティブユーザーFacebook2,500万人、Twitter3,500万人という数字を考えればソーシャルメディアの重要性を説明する必要もないと思います。
また、ソーシャルメディアの利点として自社アカウントに「いいね!」をしてくれたユーザーやフォロワーに対しては無条件でコンテンツを配信できます。ソーシャルメディア以外では、メルマガ配信なんかも効果的です。
オウンドメディアでは配信しないようなプレミアムコンテンツを配信することで、より多くのファンを作りだすことができます。こうしたマルチメディアの運営は業務負担が多いので、第4条の「編集部の設置」へと繋がりますね。
5.個人のブランド力を築く
コンテンツマーケティングに成功している企業の多くは、強いブランド力を持っています。そしてさらに着目したいのが“個人のブランド力”です。
例えばオウンドメディア運営に成功している多くの企業では、コンテンツ投稿者が実名で登場していますね。そして企業自体ではなくこうした投稿者自身にも多くのファンが付いています。
この段階までくると「コンテンツが面白いから」という理由ではなく「誰々のコンテンツだから」と言う理由でPVやシェアが集まります。実はコンテンツマーケティングにおいて、こうした投稿者自身のブランド力はかなり強力なんです。
個人のブランド力を築き社内にインフルエンサーを作ることで、効率的にコンテンツマーケティングを成功へと導くことができます。
6.トライ&エラーを繰り返す
コンテンツマーケティングを成功へ導く6ヵ条。最後はやはり、トライ&エラーを繰り返すことです。コンテンツをただなんとなく配信するのではなく、効果検証と改善を何度も何度も行うことで初めて成果を上げていくことができます。
つまりPDCAサイクルを常に回し続けるということですが、こうした作業が煩わしく感じる方が多いと思います。そして次第に疎かになり、改善なきままコンテンツを配信し続けているというケースが珍しくありません。
しかし、何度も言うように繰り返し改善を行わなければユーザーニーズを捉えたコンテンツ配信も、企業・個人のブランド力を磨くことも不可能です。
効果検証を行える環境を整え、思考錯誤を繰り返し改善していくこでそれぞれの目的を達成できるコンテンツマーケティングが実現します。
まとめ
いかがでしょうか?コンテンツマーケティングを成功へと導く6ヵ条。
いずれもコンテンツマーケティングを展開する上で重要なことは既に周知のことかと思いますが、こうして改めて見つめ直してみると理解できていなかった部分などが見えてくるのではないでしょうか。
現代では多くの企業がコンテンツマーケティングを展開していることから、「他にはない斬新なコンテンツを」とアイディア力を重視する傾向にあります。しかし、実際重要なのは基本的なポイントを徹底してマーケティングを展開することです。
その上で他にはないコンテンツを生みだせば、間違いなくファンを獲得し成功するコンテンツマーケティングを仕上げることができるでしょう。この機会に、自社のコンテンツマーケティングについて見つめ直して頂ければと思います。
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