押さえておきたい!ECサイトのSEO対策のポイント

 2021.07.09  カスタマーデータ活用ポータル編集部

オンラインで商品・サービスを販売するECサイトにとって、いかに検索エンジン経由の流入を増やすかは非常に重要です。そのために不可欠なのが、SEO対策。インターネットが普及し、SEO対策という言葉がよく使われるようになったものの、どのようなことに気をつければよいのかわからないという方も少なくありません。

そのため今回はECサイトにフォーカスして、運営者が押さえておきたいSEO対策のポイントを解説します。

押さえておきたい!ECサイトのSEO対策のポイント

ECサイトのSEO対策をおこなう重要性

オンライン上で商品やサービスを販売するECサイト。インターネットの普及により、近年利用率が増加しているなか、新型コロナウイルス感染症予防の観点からECサイト利用が推奨され、さらに利用者が増加しています。経済産業省によると2019年国内での、B to CのEC市場はおよそ19.4兆円。2020年はさらに規模が拡大すると予測されています。

(参照元:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/200722_new_hokokusho.pdf
p.33)

今まで実店舗でのみ販売を行っていた企業も、ECサイトでの販売を開始する例が増えており、ECサイトは新たな販売チャネルとして、その重要性が増しています。

では、どのようにすればECサイトでの売り上げを伸ばすことができるのでしょうか?ECサイトで商品を購入してもらうには、なるべく多くのユーザーに、ECサイトへ訪問してもらわなければなりません。

ECサイトへの訪問口としては、検索エンジン経由もしくはSNS経由が一般的です。近年SNSの影響力が強まったとはいえ、検索エンジン経由でWebサイトを訪問するユーザーの数は依然として多く、Webサイトの訪問数を増やすためには検索結果で上位表示されることが大切です。

さらにECサイト特有の特徴として、一般的なWebサイトと異なり商品情報がメインコンテンツとなることが挙げられます。そのため、コンテンツ内容による競合との差別化が難しく、また楽天やYahoo!ショッピングといった大手ECモールの力が強いため、検索結果で上位に表示させるのが困難です。そのため適切なSEO対策を行い、自社サイトが上位に表示されるように努力する必要があります。

ECサイトのSEO対策のポイント

ECサイトにおけるSEO対策のポイントを8つ紹介します。ここでは内部対策と呼ばれる、サイト構造やタグといったWebサイトの中身を調整する施策を主に説明します。

なお対策を行う前に、アクセス数などを集計するための「Googleアナリティクス」と、検索結果上での自社サイトの状態を把握するための「Googleサーチコンソール」とを、利用できる状態にしておきましょう。        

適切なキーワードを選定する

キーワード選定とは、検索結果で自社が上位に表示したい検索語句(キーワード)を選ぶことです。SEO対策において、キーワード選定は非常に重要な作業です。

キーワードは、検索される数の多さ(検索ボリューム)を考慮して選ぶのが一般的です。無料で提供されているキーワードツールなどを使って検索ボリュームを確認しましょう。例えば、Googleが無料提供している「Googleトレンド」で、キーワードの検索ボリュームを確認できます。

キーワードは、商品と関連していることはもちろん、競合が多すぎないものを選びましょう。そこで大切なのが、単純にひとつの単語を選ばないことです。例えば「レザーバッグ」のみをキーワードに選んでしまうと、検索ボリュームは十分ありますが、対象が広すぎてユーザーの検索意図がつかめません。このキーワードだけでは「商品購入のために探している」のか、「既に持っているバッグのお手入れ方法を探している」のかを判別することは困難です。

しかしレザーバックだけでなく、「女性 通勤用 軽い」など、レザーバッグに続くキーワードを増やすと、ユーザーのニーズがはっきりとして購入意図を持ったユーザーを呼び込みやすくなります。

このような3~4単語で構成されるキーワードを「ロングテールキーワード」と呼びます。ロングテールキーワードは、検索総数は少ないものの、競合が少なく上位表示を狙いやすいのが特徴です。ECサイトにおけるSEO対策では、なるべくロングテールキーワードを使用するのがおすすめです。

キーワードを意識したコンテンツを作成する

キーワードを選定したら、そのキーワードを意識したコンテンツを作成します。キーワードの検索意図との関連性を考慮したコンテンツを作成することで、ユーザーの興味を引きつけられます。

キーワードに関連した別サイト(サテライトサイト)を設置して、コンテンツを作成することも有効です。バッグのコーディネートのポイントや素材ごとの特徴・お手入れ方法など、自社がターゲットとするユーザーに対して、価値があるコンテンツを提供することでユーザーのニーズを満たし、購入につなげられます。

このように、ユーザーにとって価値ある情報を伝え、ニーズを満たしてファンを増やし、購入につなげる手法をコンテンツマーケティングと呼びます。ECサイトとコンテンツマーケティングは相性が良く、SEO対策としてもおすすめです。

タイトル・ディスクリプションを工夫する

タイトルやディスクリプションは、ユーザーにとってわかりやすいことはもちろん、クローラーにとってわかりやすい内容である必要があります。クローラーは、タイトルタグを見てページの内容を判断します。そのため、タイトルタグが適切に設定されていないことは、検索結果表示に悪影響を与えることにもつながるでしょう。

タイトルには必ずキーワードを含めることと、文字数が長いと検索結果ページ上で省略されてしまうため35文字以内に収めることを意識するとよいでしょう。

ディスクリプションとは、検索結果にタイトルと共に表示される説明テキストのことです。検索するユーザーはディスクリプションの内容を参考にしてクリックするかどうかを判断するため、きちんとページ内容に合った、簡潔でわかりやすいテキストを設定しておく必要があります。

なお現在は、ブラウザや検索内容によっては検索結果上でキーワードがハイライト表示されるようになっています。そのため、ディスクリプションの前半にキーワードを含めると検索内容との関連が示せるので効果的です。

リンク構造を考慮する

検索エンジン経由でECサイトを訪問してくれたユーザーは、トップページからではなくキーワードに該当した下位階層のページへたどり着くことがほとんどです。そのため、ユーザーが商品・サービスを探しやすいように、ECサイト内のリンクを適切に設定することが重要です。リンクを適切に用意することは、クローラーによるサイトの評価向上にもつながります。

現在閲覧している位置を示す「パンくずリスト」を設置すると、ユーザーは、上の階層をたどりやすくなります。ほかにも「カテゴリごとに絞り込みができるような機能を追加する」「おすすめ商品を表示する」など、サイト内を回遊しやすい仕組みを用意するとよいでしょう。また前項のようにサテライトサイトを設置した場合には、そこからECサイトへのリンクを貼り、サイトへ誘導するようにします。

画像情報を設定する

ECサイトでは商品画像など画像を多く使います。Googleには画像検索の機能があるため、画像検索で上位表示を狙うことも可能です。そのためにはまず、クローラーに画像を適切に読み込んでもらえるよう、alt属性を設定しましょう。どんな画像なのかを説明することで、人に対するアクセシビリティはもちろんのこと、クローラーに対しても何の画像かを説明できます。

また画像サイトマップを作成する方法も有効です。XMLで手動作成する方法や、WordPressであればプラグインなどの導入も検討するとよいでしょう。

ユーザービリティを意識する

ECサイトでは、商品購入に至りやすいように訪問したユーザーの動きを考慮した動線を用意することが重要です。

商品を見つけやすい、カートに入れた後チェックアウトしやすい、フォームの入力が手間ではない、など商品を購入したいユーザーにとって、ストレスにならないようなECサイト作りが必要です。

特にユーザー登録や購入時のフォームへの情報入力は、ユーザーが離脱しやすいポイントであるため、注意が必要です。入力の手間を減らすために入力候補を表示する機能や、全プロセスのどの段階にいるのかを示す機能などを追加することで、ユーザーの離脱率を減らす効果があります。

このように入力フォームをユーザーが使いやすいように最適化することをEFO(入力フォーム最適化)と呼びます。ECサイトにとってEFOはコンバージョン率を上げるための有効な施策のひとつです。

モバイルへ対応する

B to Cに関しては、今はスマートフォンからのアクセスが主流です。またGoogleではモバイルファースト、モバイルフレンドリーを掲げており、現在のWebサイトはモバイルが中心です。

現在は昔と違い、PCサイトとモバイルサイトを分けているところは少なくなりました。Google側でも、モバイルサイトを基準に評価を行うモバイルファーストインデックスを開始しており、モバイル対応を考えていないという企業はほとんどないでしょう。

特別なことをしなくても、レスポンシブWebデザインに対応している、CMSでモバイル表示用に自動で書き出すなどの対応を行っていれば問題ありません。

万が一モバイル対応できていない場合には、サーチコンソール上でエラーが出るのでわかります。「ビューポートが設定されていません(headタグ内にviewport設定がされていない)」といったエラー内容を確認した上で、対応するようにしましょう。

ページの表示スピードを改善する

Webページの読み込み速度は、利用するユーザーにとっても、ページを評価する検索エンジンにとっても重要な要素です。検索結果をクリックしたときに表示が遅いと、ユーザーが離脱してしまう率が高くなります。またGoogleは、ページの読み込み速度を検索結果表示の評価要素に用いると公表しています。そのため、ページの表示スピードを早めるようにしましょう。

Googleでは、ページの読み込み速度を評価し、改善案を提案するPageSpeed Insightsを提供しています。URLを入力すると表示速度が100点満点で表示されます。点数が低いと、表示速度の遅いページということです。

Webページで使用する画像サイズが大きすぎる、不使用のCSSが残っている場合に読込速度の遅延が発生します。PageSpeed Insightsの提案内容を参考にして改善を行いましょう。

検索エンジンのインデックスを確認する

検索エンジンに登録されることをインデックスと呼びます。誤解しがちですが、実際に公開しているページではなく、検索エンジン上にインデックス(登録)されたページがWebページとして表示されます。そのため、なかなか集客できない場合は、Webサイトのページが適切にインデックスされているかどうか確認を行うことが重要です。

サーチコンソールの左メニューにある「URL検査」から該当ページのURLを入力するとインデックス状況が確認できます。もしインデックスされていなかった場合には「インデックス登録をリクエスト」をクリックして登録をリクエストします。サイトマップを送信するのもインデックスを促すひとつの手です。

まとめ

Webページを上位表示させるため、SEO対策が必要なのは一般的なWebサイトもECサイトも同じです。しかし、ECサイトならではの気をつけたい点や実施しておきたいポイントがあります。

ひとつひとつは小さな作業ですが、コツコツと積み重ねることで検索結果に与える影響は少なくありません。ぜひ本記事を参考にして、できる部分からSEO対策を進めてください。


押さえておきたい!ECサイトのSEO対策のポイント