ECサイト構築時のポイントとは?具体的な流れと成功のコツを紹介

 2021.10.28  カスタマーデータ活用ポータル編集部

ECサイトの市場規模は年々拡大しており、新規参入事業者も増加傾向にあります。販路拡大や新規顧客の開拓を目的として、EC市場への参入を検討している企業も多いことでしょう。そこで本記事では、ECサイト構築時のポイントを解説するとともに、具体的な流れや成功のコツを紹介していきます。

ECサイト構築の流れ・手順

2021年7月30日に経済産業省が公表したデータによると、日本国内におけるB2CのEC市場規模は19.3兆円、B2Bは334.9兆円となっており、その市場規模は拡大傾向にあります。近年は、さまざまなECプラットフォームがリリースされ、参入障壁が低くなりつつあるのも市場拡大の要因と言えるでしょう。ここではEC市場への新規参入を目指す企業向けに、ECサイトを構築する流れや具体的なプロセスについて解説していきます。

ECサイトのコンセプトを決める

ECサイトを構築する上で最も大切なポイントは「コンセプトの明確化」です。まず、ECサイトを立ち上げる目的や実装する機能要件、デザインの方向性やターゲットのペルソナなどをしっかりと定めます。自社の商品やサービスに関心をもつ見込み客を想定し、誰に、どんな商品を、どのように提供するのか、そのコンセプトを定義する取り組みが競合他社との差別化につながります。

ECサイトに必要な機能をまとめる

ECサイトのコンセプトが定まれば、それに基づいてECサイトのシステム要件を定義します。ECサイトとは、インターネット上の店舗で商品の販売・決済が完結するWebサイトで、その機能は「フロントサイト(ユーザー側)の機能」と「バックエンド(運営側)の機能」に大別されます。予算と相談しながらECサイトに必要な機能を抽出し、決定していきます。また、それぞれ以下のような機能の実装が求められます。

フロントサイトに必要なシステムの一例

  • ショッピングカート機能
  • マイページ機能
  • 商品検索機能
  • お気に入り登録機能
  • 決済機能

バックエンドに必要なシステム一例

  • ユーザー管理機能
  • 受発注管理機能
  • 商品管理機能
  • メール配信機能

ECサイトを構築する

コンセプトとともに機能面まで決定できたら、ECサイトの運用基盤の構築に取り掛かります。ECサイトを構築する主な方法としては、「モール型」「SaaS型」「オープンソース型」「パッケージ型」「フルスクラッチ型」などのECプラットフォームを利用する方法が一般的です。ECプラットフォームとは、CMSやショッピングカートシステムなどがECサイトに必要な機能が搭載されているシステムです。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、比較検討しながらECサイトの要件や要求を満たすプラットフォームを選択しなくてはなりません。その際は企業ブランドやコンセプトの体現を意識し、操作性や視認性、ファーストビューなどのユーザビリティも追求しましょう。

商品を登録する

ECサイトの運用基盤が構築できたら、次は販売する商品の「名前」「価格」「画像」「説明文」「在庫数」などを登録するフェーズです。商品の登録機能や管理機能が搭載されていれば、この業務プロセスを効率化できます。商品が魅力的に映るような画像や、ユーザーの購買意欲を掻き立てるような説明文を意識して作成することが大切です。

システムテストする

ECサイトのオープン前にオペレーションテストを行います。たとえば、デザインやコンテンツの誤字脱字のチェックはもちろんのこと、ショッピングカート機能や決済機能が正常に稼働するかなど、さまざまな観点からシステム環境をテストしなくてはなりません。また、システム周りだけではなく、受注から出荷に至るオペレーションのテストも実施し、安定した運営体制を構築する必要もあります。

オープンする

テスト段階の問題を解決したら、いよいよECサイトをオープンします。しかし、ECサイトのゴールはオープンそのものではありません。インターネットというチャネルを通じて商品やサービスの販促機会を最大化し、自社の業績向上に貢献することこそがECサイトの目的です。そのため、オープン後はWeb解析ソリューションを用いてデータ分析に取り組んだり、SNSやオウンドメディアなどを活用したりと、戦略的なWebマーケティングの実施が求められます。

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成果の出るECサイトを作るための3つのコツ

EC市場は拡大し続けており、販路拡大を狙う企業にとって非常に大きなチャンスです。しかし、競争も激化しているため、競合他社との差別化が求められます。ここからは成果の出るECサイトを作るためのコツを3つ紹介します。

ECサイト構築に時間がかかることを把握する

成果の出るECサイトを構築するためには、長期的かつ俯瞰的な視点に基づく計画が必要です。規模や要件によって異なりますが、ECサイトの構築には3~4ヶ月かかるため、公開予定日から逆算して計画的にスケジュールを立てる必要があります。コンセプトを定義する段階で実現したい目標や実装したい機能、完成イメージなどを明確化し、プロジェクトの全体像を仕様書に落とし込んでいきましょう。イメージ例を用意したり、開発する部分を減らしたりして開発期間の短縮も検討してみてください。

ユーザーが「使いやすい」と感じるデザインにする

ユーザーから高い支持を得ているECサイトにはいくつかの共通点があります。そのひとつが優れたUIです。たとえば、amazonやAppleの公式サイトなどは操作性や視認性に優れ、余計な機能がなく洗練されており、ユーザビリティと顧客体験を追求した設計になっています。ECサイトのデザインを設計する際は、多くの機能を盛り込むのではなく、人気サイトのUIを参考にして優れた顧客体験の提供を目指しましょう。

リピーターを増やす工夫をする

事業拡大の基本原則は「新規顧客を増やす」「顧客単価を上げる」「購買頻度を高める」の3つです。ECサイトを新たに立ち上げて新規顧客を開拓できても、リピーターを獲得できなければ継続的な業績向上は見込めません。そのため、ショップの売上傾向や顧客情報を分析したり、メルマガでフォローアップしたりと、獲得した顧客の購買頻度と単価を高める工夫が必要です。また、ショップの売上傾向を分析して、仕入れる商品や入荷数を予測できれば、キャッシュフローも改善できます。

ECサイトを運営するために必要なこと

継続的にECサイトを運営していくためには、コンテンツの作成から集客方法の検討に至るまでに押さえておくべき5つの項目があります。ここでは各項目について説明していきます。

コンテンツの作成

ECサイトの運営に欠かせないのが、商品やサービスを紹介するコンテンツの作成です。コンテンツの魅せ方ひとつでECサイトの印象は大きく変わるため、事業の成功を左右する最も重要な要素と言っても過言ではありません。したがって、商品を魅力的に演出する撮影スキルや画像加工技術、購入することで得られるベネフィットを的確に伝えるライティングスキルなどが求められます。

サーバーの用意

ECサイトをインターネット上に公開するためには、Webサーバーにファイルをアップロードしなくてはなりません。ECモールへの出店やSaaS型のECシステムを利用する場合はサーバーを用意する必要はありませんが、オープンソース型やパッケージ型、フルスクラッチ型の場合はサーバーを構築する必要があります。

なお、多くのECサイトが、ASP(Application Service Provider)を利用していますが、ASP以外でECサイトを構築することもできます。その場合は、ECサイト用のパッケージソフトやオープンソースをインストールする必要があります。セキュリティ対策などを確認してから利用しましょう。

決済機能の検討

決済機能は、ECサイトになくてはならない必須のシステムです。「クレジットカード決済」「コンビニ払い」「代金引換」「キャリア決済」「電子マネー」「銀行決済」など、さまざまな決済方法があり、実装する決済手段が多くなるほどコストは高額になります。しかし、顧客の多様なニーズに応えるためには豊富な決済手段を用意したいところです。

物流の手配

EC事業において、物流業務を外注化するか内製化するかは非常に難しい課題です。外注化した場合、自社のリソースをコア業務に集中できるものの、情報漏洩リスクや委託料の発生、配送条件による制限などのデメリットがあります。内製化する場合は、自社の事業形態に最適化された物流ルートを構築できますが、物流網の開拓に自社のリソースを割かなくてはなりません。それぞれにメリットとデメリットがあるため、ECサイトの規模や自社の事業形態に適した方法を選択しましょう。

集客方法の検討

ECサイトの収益性を最大化するためには、インターネット上のあらゆる経路から集客する仕組みを構築しなくてはなりません。最も注力すべきは自然検索流入の増加ですが、SEOは高度な知識が必要で、なおかつ集客に時間も手間も要します。SEOと並行してリスティング広告やSNS広告を活用するなど、さまざまな集客経路を構築して収益性の向上を図りましょう。

一歩上のECサイトを目指したいならSAP Commerce Cloud

ECサイトの構築によって販路拡大を目指す企業におすすめしたいのが、SAP社が提供する「SAP Commerce Cloud」です。「SAP Commerce Cloud」は、BtoB ビジネス向けのeコマース(EC)をリードする製品で、顧客の意図や好みに基づいたエクスペリエンスを提供するECサイトの構築に欠かせない開発環境を備えています。カート支払いから受注管理まで、ECサイトに求められるさまざまな機能を実装でき、直感的に操作できるUIを備えています。優れた顧客体験の創出に貢献する製品であると言えるでしょう。「SAP Commerce Cloud」について詳しい情報を知りたい方は下記URLをご覧ください。

SAP Commerce Cloud 公式HP
https://www.sap.com/japan/products/commerce-cloud.html

まとめ

モバイルデバイスの普及に伴ってインターネット利用率も上昇しており、今後ますますEC市場は拡大していくと予測されます。さまざまな産業でデジタル化が進み、いまやインターネットの活用なくしてビジネスの発展はあり得ないと言っても過言ではありません。自社の商品やサービスの認知度を高め、新規顧客を獲得するためにも「SAP Commerce Cloud」などのeコマース製品を活用しながらECサイトの構築に取り組んでみてはいかがでしょうか。


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