デジタルビジネスを成功に導くコンテンツ管理システム

 2021.09.30  2023.02.03

CMS(コンテンツ管理システム)とはWebサイトのコンテンツを一元的に管理できるシステムです。多くの企業がCMSを利用し、自社サイトやECサイトなどを運営しています。この記事では、CMSの概要をはじめ、利用する場合のメリット・デメリットを解説しているので、CMSに興味がある方は参考にしてください。

そもそもコンテンツとは?

コンテンツ管理システムについて知るために、そもそもコンテンツとは何かおさらいしておきましょう。コンテンツとは、直訳すると「中身」を意味します。デジタルコンテンツにおいては各コンテンツが持つ情報の中身のことです。コンテンツが掲載される媒体によって「Webコンテンツ」「ブログコンテンツ」「動画コンテンツ」「モバイルコンテンツ」などの種類があります。

Webコンテンツなら、各Webページを成り立たせているデジタルデータがコンテンツです。Webページに記載された記事だけを指す言葉ではありません。

以下、より具体的にコンテンツとは何を指すのか、Webサイトの仕組みからみていきましょう。

Webサイトの仕組み

Webページには様々な文字・文章・画像などが掲載されています。しかし、それらの情報やデータだけでは、Webページを成立させることはできません。

Webページを成り立たせているのは、「HTML(Hypertext Markup Language)」と呼ばれるマークアップ言語です。HTMLでは、タグと呼ばれる文字列によって、Webページの構造や外見を決定します。たとえば、Webページによくある見出しやテーブルと呼ばれる枠組み等を成り立たせているのがHTMLです。画像をどこにどのくらいの大きさで表示するかも、HTMLによって指定されます。

文字・文章・画像だけではWebページを構築できません。HTMLによって「どのように見せるか」を指示することで、Webページを成立させられるのです。Webページを成立させる要素としては、他にもWebページの見栄えをコントロールするのに役立つCSS、Webページに動作を加えるJavaScript等もあげられます。

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コンテンツ作成を容易にするCMS

CMSとは「Content Management System」の略で、日本語ではコンテンツ管理システムと訳します。簡単に言いかえると、CMSはWebサイトのコンテンツを文字通り一元的に管理(マネジメント)するシステムです。

前述のように、Webページを構築するためには、HTML・CSS・JavaScriptをはじめとした専門的な技術を使わなくてはなりません。しかし、CMSを使うことによって、これら専門知識がなくてもWebサイトを構築できるようになります。CMSがユーザーにかわって適切に管理してくれるからです。

CMSを利用すれば、ユーザーはブラウザ上で必要な文章や画像を入力するだけでWebサイトを構築できます。Webページの更新や追加も、CMSを使えば短時間で実行可能です。CMSにはWYSIWYG(ウィジウィグ)と呼ばれる、目で見えるままのかたちでWebページを作成・更新する機能もあります。

CMSを利用するメリット・デメリット

これまでCMSの概要や機能についてみてきました。それでは他の方法でWebサイトを構築するのと比べ、CMSを利用する場合はどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。以下、メリット・デメリットをそれぞれ解説します。

CMSを利用するメリット

CMSを使ってWebサイトを作るメリットは少なくありません。以下、主なメリットをピックアップして紹介します。

  • 十分な専門知識がなくてもWebサイトを構築できる
    前述の通りCMSを利用すればHTML・CSS・JavaScriptをはじめとする専門知識が十分になくてもWebサイトを構築できます。
  • マルチデバイス対応
    昨今ではPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなど様々な機器からWebサイトが参照されます。利用するCMSがマルチデバイスに対応していれば、自動的にそれぞれの機器に適したページを生成可能です。機器の種類ごとに適したサイズのページを用意する必要がありません。
  • SEOに有効
    CMSを使うと、統一感がとれ内部構造のわかりやすいWebサイトを簡単に構築可能です。その結果、Googleのサイトに対する評価も高くなります。
  • Webサイトを簡単に運用できる
    Webページの追加や削除、更新もCMSなら手軽に実行可能です。そのためWebサイトをシンプルに手間なく運営できるようになります。
  • リンク切れ(「404エラー」)を防止できる
    アクセス先のWebページがないことを示す404エラー(リンク切れ)は、Webサイトの評価を落とす原因の1つです。CMSは一元的にコンテンツ管理ができるため、リンク切れを予防できます。
  • 複数人でのコンテンツ管理に向いている
    大抵のCMSには担当者ごとにログイン用のID・パスワードを発行し、複数人でコンテンツ管理作業を分担する機能があります。担当者ごとに権限を設定することも可能です。

CMSを利用するデメリット

CMSでWebサイトを運営する際は、デメリットについても把握しておきたいところです。以下代表的なCMのデメリットを紹介します。

  • セキュリティ的な不安材料がある
    昨今ではオープンソース型といって、ソースコードが一般に公開されたCMSが多いです。人気が高いCMSはユーザー数が多い反面、悪意のある第三者から攻撃の標的にされやすいことも否めません。CMSごとに適切なセキュリティ対策を行い、被害を予防する必要があります。
  • サポートを受けにくい
    CMSには有料サービスのほか、無料提供されるタイプもあります。有料サービスであれば、トラブルが発生した際等にサポートを受けることも可能です。一方、無料のCMSであれば、一般的にサポートは受けられません。Web上に公開されたマニュアルを参照したり、インターネットで必要な情報を検索したりするなどして自己解決する必要があります。
  • 移行に手間がかかる場合がある
    CMSを使っていないWebサイトや他CMSで作ったWebサイトは、移行作業に手間がかかる可能性があります。一括で移行できる機能があれば別ですが、そうでなければCMSを使ってコンテンツを作り直さなくてはなりません。
  • バックアップの必要がある
    CMSで作ったコンテンツはサーバー上に保存されるため、作業をするPCなどの端末には残りません。万が一サーバーが破損した際は、コンテンツも消えてしまいます。そのため適宜コンテンツをバックアップしておくことが必要です。
  • 例外的なWebページを作成しにくい
    CMSはコンテンツの一元管理に適したシステムであり、同一デザインのページを数多く作るのに適しています。一方、キャンペーンサイトのように例外的なデザインのページを作るのには適していません。不可能というわけではないですが、例外的なデザインを作るために思わぬコストがかかってしまう可能性があります。

デジタルビジネスを成功に導く「SAP Customer Experience」

SAP Customer Experience(SAP C/4 HANA)は、ドイツのシステムベンダー大手「SAP社」が提供するCRMサービスです。SAP Customer Experienceを利用すれば、1つのプラットフォームで全ての顧客データを一元的に管理でき、顧客の全体像を把握しやすくなります。SAP Marketing Cloudによって、マーケティングを最適化し売り上げ増を実現できるようサポートが受けられる点もメリットです。

まとめ

CMSとは、Webサイトのコンテンツを一元管理するシステムを指します。本来、Webサイトを構築するためにはHTML・CSS・JavaScriptのような専門知識が必要です。しかしCMSを利用すれば、そういった専門知識が十分になくてもWebサイトを構築・運営できます。そのほか、マルチデバイス対応が可能であったりSEOに有効であったりと、CMSを使うメリットは少なくありません。

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