3D バーチャル リアリティで実現する究極の顧客体験とは?

 2021.10.31  カスタマーデータ活用ポータル編集部

近年は、VR技術が進化し、顧客体験サービスでVRを使用した事例が増えてきています。そこで、VR事例やVRの仕組みを知りたい方に向けて、3Dバーチャルリアリティを構築するVR技術の仕組みと、3Dとの違いについて説明していきます。ほかにも大手企業が顧客体験サービスとしてビジネスで活用した事例を紹介します。

VRとは

VRとは、Virtual Reality(仮想現実)の頭文字を取った省略です。仮想現実では、映像と専用機器を使って現実をシミュレーション的に体験できます。身近な例では、VRの一種である4DX対応の映画館でしょう。用途を3Dバーチャルリアリティに限定するなら、メガネ型の形状をしたVRゴーグルや、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着してリモコンなどの操作デバイスを使い、映像の中の世界を体験する使い方が一般的です。

VRでは、装着した機器上に360度対応の映像を映すことで、映像の内部に入ったような感覚が得られます。例えば、屋外のVR映像を見ているなら、上を向けば映像も対応して空の方を映し、下を向けば地面が映るというように首振りに連動して映像を映し出します。

VRの使い方は風景を鑑賞するだけではありません。映像の中をそのまま移動できたり、物を動かしたりといった没入感の高い行為も可能です。VRでできることは多く、エンターテイメントからビジネス、医療、生活雑貨分野など幅広い業界で活用された事例があります。

3DとVRの違いとは

映像を立体的に見せる手法であるという点で、3DとVRは共通しています。実際に、両者とも右目用、左目用の映像を映し出しています。

3DとVRで違いは、その没入感でしょう。3Dが立体的に見えるのはスクリーンやテレビなど特定のディスプレイ上に右目・左目用の映像を表示しているからです。目で追えない速さで交互に映し出される3D映像を特殊な3Dメガネを通して見ることで、ようやく立体的に知覚できます。その仕組み上、立体的に見えるのはディスプレイやスクリーンの前だけです。

一方、VRは右目用と左目用の映像が機器のディスプレイに表示される仕組みになっています。右目用と左目用の映像を機器の左右に対応させて表示しています。映像も上下左右の動きに対応できるため、3Dとは違って視覚全体で仮想現実をリアルに体験できます。

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仮想現実を活用した顧客体験サービスの事例

VRを顧客体験サービスとして実際に取り入れた大手企業の事例を紹介します。

ニトリ

大手家具メーカーのニトリは、VR技術を活用したバーチャルショールームを展開しました。ニトリの店内には家具の配置例が見られるコーディネートルームを設置し、家具の置き方の参考例として公開しています。しかし、実際に店舗へ足を運ばなければ見られませんでした。

そこで、コーティネートルームを3D撮影し、バーチャルショールームを展開しました。VR映像内でショールーム内を移動でき、気になるインテリア商品があれば商品の詳細も確認可能です。自宅からでも好きなコーディネートを探せるようになり、気に入ったらそのまま購入にも進める仕組みになっています。

ニトリのバーチャルショールームで見られるのは生活家具だけではありません。女性向けの雑貨・日用品に焦点を当てたデコホームや法人向けのオフィス家具、関連商材を扱っているニトリビジネスのショールームもバーチャルで閲覧可能です。ニトリホールディングスのEC事業は、2021年2月の時点では上り調子で、このままEC事業のさらなる基盤強化を目指す方向で進めています。

無印良品

家具や雑貨、衣料品、住宅など生活で使う幅広い商品を提供する無印良品では、商品となる家をVRで体験できるサービス「初めての家づくり講座with VR」を提供しています。木の家、窓の家、陽の家、縦の家という特徴の異なる住宅を売りにし、その住宅の紹介にVRを活用しています。VR映像では、住宅の内部を実際に家の中にいるような視点での体験が可能です。また、このようなVRを使った取り組みは、無印良品の家をより身近に体験してもらうきっかけにもなっています。

IKEA

世界的に有名なスウェーデン発の大手家具メーカーIKEAは、無料VRアプリ「IKEA VR Experience」をリリースしています。自宅にいながらバーチャル上にあるIKEAのキッチンルームを見て回れるアプリで、3種類の異なるキッチンを仮想体験できます。バーチャル上で壁や家具の材質の変更をしたり、実際にキッチン用品を引き出しから取り出したりでき、ショールームを実際に見て回るようなVR体験が可能です。

これは購入前の改良点を探すのに役立ちます。また、視点の高さを大人から子供目線のサイズまで調整する機能があるため、もし子供がキッチンを走り回ったらどのような危険があるのかというシミュレーションをすることも可能です。

IKEAは、VR技術が自社にとって今後大きな役割を果たすと考えており、VRアプリも今後を見据えた取り組みの一環です。仮想体験を通じて顧客からのフィードバックを得る狙いがあるほか、顧客が家具を購入前する前の体験手段としてVRがベストなものになるという考えを示しています。

BoConcept

高級ライフスタイルブランドとして知られる北欧デンマーク発インテリアショップ「BoConcept」が、パナソニックリフォームと協力して「リアル&VRリノベーション見学会」を開催した事例もあります。VR体験を通じて理想的な空間イメージや、配置した上質な家具とのふれあいを提供しています。顧客が想像する理想のリフォームプランを完成させるための手段としてVR技術を上手く活用しています。

3D VR技術の今後

VR自体の歴史は少し古く、1960年代から技術開発が進められていました。現在認知されている形で普及が始まったのは2014年からです。スマホを使ったVRシステムが登場したあと、ゲーム機やPC用の高性能VR機器が発売されるようになり、今後は5Gの本格化でさらにVRの活用が進んでいくと予想されています。特にエンターテイメント分野での活用が期待されており、VRの没入感を売りにした娯楽コンテンツが今後増加していく可能性が高いでしょう。

エンタープライズソフトウェアを提供する大手ベンダーSAPも、VR元年と言われた2016年頃からVRやAR、XR技術を取り入れた開発に着手しています。例を挙げると、近日リリースが予定されているリアル空間とデジタル空間の連携に主眼を置いた「XRクラウド」がそのひとつです。

また、バーチャル空間で円卓会議を実現するなど、ビジネスシーンでの利用が想定されている「SAP Future Office」などの開発も進んでいます。VR、ARなど仮想空間を作る技術を使ったビジネス事例を今後も生み出していく方針を取っており、VRに注目する企業にとってSAPの動向は見逃せないものとなるでしょう。

まとめ

VRとは、VR機器と360度対応の映像を活用した技術のことです。メガネ型機器を装着することで、没入感の高い仮想現実を体験できます。

ビジネスシーンでは顧客体験サービスとしてVR技術が取り入れられています。VRで住宅の中にいるような顧客体験を提供し、リフォームプラン作りに活かしたり、家具をVR空間で確認してコーディネート例として参考してもらったりするといった活用事例があります。

今後も5Gの普及とともにVR技術の活用も進んでいくことが予想されています。エンターテイメント、ITなど様々な分野でVRなどの仮想現実を利用したサービスが増加していくことでしょう。


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