商圏分析に必要なデータはどこにある

 2020.03.29  カスタマーデータ活用ポータル編集部

商圏分析(エリアマーケティング)を実施するにあたってデータ収集はその第一歩です。では、そのために必要なデータは一体どこにあるのでしょうか?もちろんデータの種類は1つではなく商圏分析には様々なデータが必要です。

そこで今回は1次データや3次データなどの違いと、入手できるデータの種類についてご紹介します。

1次データ(1stパーティデータ)

1次データとは「会社が独自に収集、蓄積、管理するデータ」を指します。たとえば皆さんが普段使用している業務システムが生むデータはすべて1次データです。主に次のようなデータが該当するでしょう。

  • Webサイトへの訪問履歴
  • 商品の購入履歴
  • アンケートで得た回答
  • 業務システムに登録する情報
  • Webサイトや実店舗での会員情報

基本的には会社と直接関りのある顧客やネットユーザーのデータになるので、自社商品を購入する人や企業の傾向を分析したり、顧客を深く理解するために活用されます。

2次データ(2ndパーティデータ)

2次データとは「他社が収集、蓄積、管理する1次データ」のことです。ちなみに調査会社(矢野経済研究所やIDC Japanなど)が調査目的として収集・整理したデータは2次データとは呼びません。あくまで他社が何らかの目的をもたずに蓄積した1次データを指します。実は、政府はこの2次データを売買するための仕組みに向けて既に動いています。

2017年秋には「データ流通推進協議会」が発足され、流通ルールの整備に向けて様々な協議を重ねています。協議会にはソフトバンクや富士通など大手企業を中心に合計72の団体と個人が参画しています。

ビッグデータ売買に関する法令が策定すれば、自社の1次データを加工して販売するというビジネスが確立します。

3次データ(3rdパーティデータ)

3次データとは「膨大なデータを活用可能な状態に加工したデータ」を指します。

  • 国勢調査を取りまとめた情報
  • 地域別の世帯数
  • 将来的な人口情報
  • 自動車保有台数
  • 住民基本台帳

この他にも様々なデータが3次データに該当します。なので、自社独自には収集が困難なデータはほぼ3次データになるでしょう。

データはどう活用する?

現時点での商圏分析で使用するデータはおそらく1次データと3次データがほとんどでしょう。企業はそれらのデータをどのように活用していけばよいのか?そのポイントをご紹介します。

ポイント①ビジネスの目的から分析するデータを絞る

商圏分析としてデータを活用するということは、現在何らかの課題を抱えていることかと思います。その課題を解決することがビジネスの目的ならば、目的に向けて分析するデータを絞ることが大切です。ビジネスの目的と分析するデータの整合性が取れていないと商圏分析は失敗します。

ポイント②データをどのようにして収集するか

分析するデータが決まったら、次はそのデータをどのようにして収集するかが重要なポイントです。Webサイトから簡単に収集できるデータもあれば直接的なアンケートによってしか収集できないデータもあります。大切なのは効率良く大量のデータを収集することです。加えて収集すべきデータ量を明確にしておきましょう。

ポイント③データ分析基盤を整える

会社にデータ分析のスペシャリストが在籍しているという企業は少ないため、多くの場合マーケティング担当者が分析にあたります。しかし、専門知識が無いまま分析しても上手くいかないことが多いでしょう。そこでデータ分析基盤を整えて、特別な知識や技術が無くても分析できる基盤を整えましょう。

ポイント④トレンド、ベンチマーク、セグメント

データ分析を実施する上で念頭に置きたいことが「トレンド」「ベンチマーク」「セグメント」の3つです。トレンドとはデータを時系列に並べて、その期間ごとの特性を分析するものです。ベンチマークは分析対象となるデータを何かと比較して違いを発見することです。セグメントはデータを細分化することで新しい知見を発見するためのものです。これらの要素を意識してデータ分析を行えば、より多くの気づきが得られます。

ポイント⑤どう分析するかよりどう活用するか

目の前にあるデータをどう分析して新しい発見をするかを考えることはとても大切です。しかしそれ以上に大切なことは、分析した結果をどう活用するかにあります。正しいデータ分析によって素晴らしい発見があったとしても、それを上手くマーケティングに活用できなければ宝の持ち腐れでしょう。ですのでどう分析するかよりどう活用するか、というポイントに注力しましょう。

ポイント⑥データにアタリを付ける

分析対象となるデータが膨大な場合では、端から端まで分析していると多大な時間を費やしてしまいます。分析に時間を使いすぎると費用対効果が徐々に下がってしまうため、効率良くデータを分析するためのコツが必要です。そのためにはデータにアタリを付けましょう。つまり仮説を立てて、分析すべきデータを絞り込んで分析に当たります。そうすることで効率良く良いデータ分析が行えるでしょう。

商圏分析を成功させるためには?

商圏分析はWebサイトなどのデータ分析と違って、エリアマーケティングの観点から分析する必要があります。そのため商圏となるエリアを絞った上での分析が必要なので通常のデータ分析とはそのプロセスから異なります。

商圏分析はこれから新しいビジネスを展開するときだけでなく、定期的に商圏を評価する健康診断的な役割もあります。地域ごとの人口や世帯は非常に流動的なため、商圏分析を定期的に行って常に状況を把握していないとある日突然ビジネスが停滞します。

データ分析と活用はP D C Aサイクルを回すルーティーンを組むことで精度が上がり、新たなアイディアも生まれやすくなります。

成功の秘訣は「地道な分析とトライアルの継続」と言えるかもしれません。


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