【2022年】ECサイトとは?制作方法や必要な5つの機能を解説

 2022.05.18  顧客体験(CX)活用ポータル編集部

EC市場は年々拡大していることもあり、新規参入を検討している企業も少なくないでしょう。しかし、ECサイトを構築しようにも自社の目的に適していない構造だと収益につながりにくいと言えます。そこで、本記事ではECサイトを制作するにあたって、目的別に適した型と必ず必要な機能について紹介していきます。

ECサイトとは

EC(Electronic Commerce)とは、ネット上での電子的な情報通信によって商品やサービスを売買する電子商取引(eコマース)のことです。そしてECサイトは、自社製品やサービスをインターネット上で販売するWebサイトを指します。時間や場所にとらわれずにインターネット上で取引を行い、利益を上げることができます。

ECサイトは、場所に縛られない形で店舗を運営することができ、1人からでも運営可能です。顧客行動をデータとして収集できるため、データをもとにした販促活動ができる点が特徴です。

ネット通販やDtoCの施策が広がるにつれて、従来の販売方法が抱える課題も浮き彫りになってきました。これまでは店舗向けのマーケティングに多額の投資をしていましたが、投資に見合った結果が得られていないのが現状です。また、IT技術で膨大な顧客データを管理できるようになったことで、より顧客一人ひとりのニーズに合わせた商品の開発が重要になってくるでしょう。

ECサイトやその他のデジタル施策については「消費財(CPG)メーカーの課題を解消するECサイトとOMOについて」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

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ECサイトの種類

ECサイトは大きく4種類に分けられます。それぞれ目的や構造が異なるため、自社で実現したいゴールに合わせて適切な型を選ぶ必要があります。ここではECサイトの各種類について紹介します。

  1. 単店舗型
  2. BtoB型
  3. ショッピングモール型
  4. 越境・グローバル型

単店舗型

単店舗型は「自社EC」とも呼ばれ、自社商品を販売するために独自で構築したECサイトを指します。自由度が高いため、デザインや機能を独自のものにしやすい点が大きなメリットです。出店手数料が発生しないため、収益率も最大化できるでしょう。ただし、集客においては自社で行う必要があるため、その分のコストが発生します。

BtoB型

BtoBは、Business to Businessの略称で企業間取引を意味します。BtoB型は法人を対象としたECサイトで、「クローズ型」と「スモールB型」に大きく分けられます。クローズ型はIDとパスワードがなければアクセスができない構造で、お得意様の顧客と取引をするためのECサイトです。それに対してスモールB型は法人を対象としていますが、取引が一度もない新規顧客を対象としています。

ショッピングモール型

ショッピングモール型は他社が運営するショッピングモールサイトに自社の商品を販売する店舗を出店するECサイトです。手数料などの料金が発生する代わりに簡単にサイト運営ができる構造で、出店先のサイトが持つ集客力を利用できる点が大きなメリットです。

越境・グローバル型

商品を海外の顧客に向けて販売するECサイトを「越境EC」と呼びます。海外市場に向けて販路を拡大し、商品を流通させるため国内市場よりも顧客数が多く、収益拡大を狙いやすい特徴があります。ただし、越境ECを展開するには言語や決済方法、海外発送などの対応が必要になります。

訪日外国人の旅行が規制されたことで、これまでインバウンド消費に頼っていた業界や企業は大きな打撃を受けました。外国人向けの商品を提供している企業は、国内向けの商品に転換するか、海外で販売できる仕組みを構築するかが今後のポイントとなってくるでしょう。そこで越境ECであれば、自社商品をインターネット上で日本製品を求めている外国人に販売することができるようになります。越境ECの種類や機能については「越境ECとは?始める前のチェックポイントや3つのメリットを解説」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

ECサイトのビジネスモデル

ECサイトのビジネスモデルは4つの種類に分けられます。販売したい商品によってビジネスモデルは異なるので、どれが現状に合っているのかを確認しましょう。

  1. BtoC
  2. BtoB
  3. DtoC
  4. CtoC

BtoC

BtoCは企業が消費者に向けて商品を販売するモデルです。ECサイトでは、Amazonや楽天市場、ZOZOTOWNなどの個人向け通販サイトがBtoCに当てはまります。

BtoB

BtoBは企業間で商品を取引するモデルです。ECサイトでは、ASKULやモノタロウをはじめとしたオフィス商品専門店や、食材専門、医療機器など業界に特化したECサイトが多いです。

BtoCのサイトが目立つためあまりBtoBのECサイトは知られていないように見られますが、経済産業省によると2019年のBtoC-ECの市場規模は19兆3,609 億円、BtoB-ECの市場規模は352兆9,620億円と、約18倍の市場規模となっています。

DtoC

近年注目され始めているのがDtoCというビジネスモデルです。DtoCとは、卸売業者や販売店を介さずにメーカーが直接消費者へ販売するモデルです。今まで販売にかかわってこなかったメーカーも、DtoCによって顧客データの収集・コミュニケーションがとれ、販売経路の拡大に繋がっています。

CtoC

CtoCは個人間で商品を取引するモデルです。フリマアプリやネットオークションがその代表格で、市場規模は1兆7,407億円と他のモデルと比べて小さいですが、今後も伸びていくでしょう。

ECサイトに必要な5つの機能

ECサイトを構築する場合に最低限必要な機能が5つあります。これらの機能を組み込んでおかないとECサイトとして機能させることができません。ここではそれぞれの機能について紹介します。

  1. カート機能
  2. 決済機能
  3. 顧客管理機能
  4. 受注・在庫管理機能
  5. セキュリティ機能

1.カート機能

カート機能は、商品詳細ページから対象の商品を購入するために必ず必要な機能の1つです。カート内には購入予定の商品が追加されていき、カート画面で詳細情報を閲覧できます。カート画面への遷移しやすさは収益に直接影響を与えるので、サイト構築時には導線のわかりやすさを重視しましょう。

2.決済機能

クレジットカードやコンビニ払いなど様々な決済方法がありますが、ECサイトを構築する時に様々な決済方法を自由に選べるように設計しておきましょう。決済方法のニーズはユーザー層によって異なるため、幅広い方法を導入しておくと購入体験が向上します。

3.顧客管理機能

ECサイトで商品を購入した顧客の情報は、事業を発展させるための重要な情報です。顧客情報を適切に管理していれば、適切なタイミングでコミュニケーションを取ることができ、リピーター増加にも貢献します。

4.受注・在庫管理機能

受注した後の入金状況の確認やキャンセル処理などの管理を行う受注管理機能と、ECサイト内に商品情報の登録・編集、在庫状況の管理を行う在庫管理機能は、ECサイトにおける基盤となる重要な機能です。適切な管理を行うことで質の高い購入体験を提供できるようになるでしょう。

5.セキュリティ機能

ECサイトではクレジットカード番号や個人情報を扱うため、セキュリティ対策は必須です。SSL(暗号化通信)など、情報漏洩や不正利用を防ぐ仕組みを構築しましょう。セキュリティ対策が万全なECサイトは、企業に対する信頼性向上にも繋がります。

BtoCのECサイトに求められる5つの機能

BtoCのECサイトでは消費者がより良い購入体験ができるように様々な機能が求められます。ここでは特に重要度の高い5つの機能について紹介します。

  1. マイページ
  2. 商品のレビュー
  3. お気に入り登録
  4. カートリマインド
  5. 再入荷通知

1.マイページ

マイページは、ECサイトに会員登録する際にユーザーが登録した個人情報の管理や、注文履歴の確認、発送状況の追跡、問い合わせなどができるページです。ユーザー体験向上の視点でも重要度が高いページでしょう。

2.商品のレビュー

レビューは、商品を実際に利用してみた評価を書き込める機能です。消費者が商品を購入する時の参考情報としての役割だけではなく、サイトを利用しているユーザーが他にもいることを知らせて信頼感や安心感を提供する役割もあります。

3.お気に入り登録

ユーザーが商品を購入する時、事前に意思決定ができていれば訪問後すぐに購入行動へと移行しますが、そうでないユーザーもいます。お気に入り登録は「他サイトと比較したい」「商品を吟味してから検討したい」といったニーズを満たすことができる機能です。最終的に製品やサービスが選択肢に残ることで買い逃しの防止や収益のアップにつながります。

4.カートリマインド

ECサイトにおいて発生頻度が高い機会損失として「カゴ落ち」があげられます。カゴ落ちはカートに商品を入れた状態でサイトから離脱をしてしまう行動を意味します。機会損失につながるため、「カート内の商品をお買い忘れていませんか?」と通知するようなカートリマインド機能が求められます。

5.再入荷通知

在庫切れになっている商品は、ユーザーにとって購入機会を失うことになり、購入体験を損ないます。再入荷通知機能は、ユーザーが別サイトで代替品を購入するのを防ぎ、自社サイトで購入してもらえる機会を提供することに繋がります。メールやTwitterのダイレクトメッセージなどで再入荷を通知する機能があります。

ECサイトの作り方

ECサイトを実際に作る時、4つの方法から自社に合ったシステムを選ぶことができます。ここではそれぞれの作り方の説明と特徴の紹介をします。

  1. フルスクラッチ
  2. パッケージ
  3. オープンソース
  4. ASP

1.フルスクラッチ

自社で実現したい要件を100%反映したECサイト構築をするには、ゼロから設計する必要があります。フルスクラッチは、デザインや機能などをすべて指定することができる制作方法です。自由度が高く拡張性の高さが魅力ですが、その分大規模な開発をする期間が必要になり、なおかつ多くの予算がかかるデメリットがあります。

2.パッケージ

ECサイトに必要な機能がまとまっているシステムを利用して構築する方法を「パッケージ」と言います。フルスクラッチと比較すると自由度は下がりますが、ある程度の拡張性もあるため、中小規模であればパッケージ型でも十分なサイト構築が可能です。また、費用や開発期間も抑えられるのも特徴です。

3.オープンソース

無料で利用できるオープンソースをベースにした構築は、自由度が高く、コストを抑えられます。ただし、開発には専門的な技術が必要になるため、費用が膨らむ可能性があります。また、セキュリティ対策の重要度も他に比べると高い傾向にあります。

4.ASP

ASP(Application Service Provider)は、ECサイトに必要な機能がすべて揃っているアプリケーションのことです。コストもかからないため、新規参入時にはおすすめの方法です。ただし、デザインや機能の自由度は低いため、差別化を図るのは難しいと言えるでしょう。

補足

大手通販サイトに掲載するのではなく、自社でECサイトを制作する場合、ほんの数年前までは、システムをゼロから立ち上げて運営する必要がありました。しかし、現在はさまざまな構築方法が登場したことで、あまり多くの予算を割けられない中小規模ショップでも導入できるようになっています。ブランドの確立やリピーターの獲得、ランニングコストの削減など、ビジネスを行う上で魅力的なメリットが多いのが自社ECです。

自社ECについては「自社ECの構築方法やメリット・デメリットを解説!」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

ECサイト運営の業務内容

ECサイトの運営業務は多岐にわたります。ここでは業務内容を4つに分けて紹介します。

  1. 商品管理
  2. サイト管理
  3. サポート業務
  4. 売上管理

商品管理

商品の仕入れ・生産、出荷、在庫管理などを行います。商品の売上データから販売数を予測し、過不足なく在庫を調整する必要があります。

サイト管理

ECサイトは定期的に最新の情報に更新しなければなりません。商品登録、SEO対策、サイトの改修などを実施します。自社ECサイトを管理することで、集客力を上げコンバージョンを増やしていきます。

サポート業務

商品販売後の顧客からの問い合わせや、相談、クレームにも対応していきましょう。専門的な商品を扱う場合は、オペレーターに業界や専門知識が求められます。サポート業務はお客様に直接対応するため、サポート体制の構築は早い段階で作っておきましょう。

売上管理

ECサイト上の売上を管理する販売管理と、購入に伴う入金確認が主な業務です。入金確認には他にも、購入前の見積作成、請求書発行などの後払い対応、クレジットカードの引き落とし確認、入金消込なども、ビジネスモデルによっては必要となります。

ECサイト運営のポイント

ECサイトを制作しただけでは、ユーザーの利用にはつながりません。どのようにしてECサイトの存在を知ってもらうか、使いやすい設計にするのかなど、集客や運営のタスクは多いです。ここでは、主にECサイトで売上を上げるためのポイントを4つ紹介します。

  1. 戦略の立案・共有
  2. 使いやすいサイト作り
  3. Webマーケティングによる集客
  4. 社内業務の効率化

戦略の立案・共有

ECサイトの運営に戦略は欠かせません。ターゲット設定や商品選定はECサイトの売上を左右するでしょう。そして、2:8の法則があるように、ECサイトの売上も約8割がリピーターによって構成されています。一度購入した顧客をリピーターにする戦略も必要です。

そして、戦略はチーム内で共有します。商品の競合優位性を明らかにして、ターゲットへ届ける方法をチーム内で検討していきます。

使いやすいサイト作り

ユーザーから高い支持を得ているECサイトにはいくつかの共通点があります。そのひとつが優れたUIです。ECサイトのデザインを設計する際は、多くの機能を盛り込むのではなく、人気サイトのUIを参考にして優れた顧客体験の提供を目指しましょう。企業ブランドやコンセプトの体現を意識し、操作性や視認性、ファーストビューなどのユーザビリティも追求しましょう。

他にも使いやすいECサイトを作るポイントがあります。ECサイト構築については「ECサイト構築時のポイントとは?具体的な流れと成功のコツを紹介」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

Webマーケティングによる集客

ECサイトをつくるだけでは顧客獲得はできないため、一般的な集客手法であるブログやSNS、PPC広告、アフィリエイトを並行して行いましょう。どの施策とECサイトの相性が良いのか、優良顧客はどこからきているのかなどを分析することで、より効率的にECサイトへの集客ができるようになっていきます。

社内業務の効率化

売上拡大や戦略立案とは関わりのない発送業務や請求処理などはできるだけ効率化しましょう。社内リソースをノンコア業務に取られていると、ECサイトの発展は遅くなります。ECサイトの運営支援システムや業務効率化にも寄与するパッケージサービスが販売されているため、ワークフローを最適化するためにも社内業務の効率化に取り組んでいきましょう。

ECサイトの運営を効率化するサービスについては「ECサイト構築に便利なパッケージサービス5選を比較!」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

より洗練されたECサイトを作るならSAP Commerce Cloud

ECサイトを制作するのであれば、あらゆる情報や機能を一元化し、検索から販売までの顧客体験の最適化ができる環境が重要です。

SAP Commerce Cloudはあらゆるビジネスモデルに対応できるプラットフォームです。ECサイトの構築に必要な機能をすべて備えており、国内外問わずECサイトの構築が可能です。データ管理や分析機能も備えてあるため、顧客情報をもとにあらゆるチャネルからシームレスなコミュニケーションを図ることができます。顧客の意図や好みに基づいて最適化されるので、顧客満足度、コンバージョン率、受注額を向上させられます。

まとめ

ECサイトを構築する時は、自社サイトのビジネスモデルに対して適切な構築方法を選択することが重要です。また、実現したい機能やデザインに対して、予算との兼ね合いを見る必要があります。

特にECサイトは必要な機能が多く、何か1つでも不備があると顧客の購買体験を損なう可能性があります。そのため、適切な機能が揃っているシステムの導入をオススメします。

例えば、SAP Commerce CloudはECサイトに必要な機能を全て搭載しており、あらゆるビジネスモデルに対応してきた実績があります。機能は全て一元管理されるため運用時にデータを活用しやすく、優れた購買体験を提供することができます。

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