ダブルオプトインとは?

 2020.05.01  2023.02.03

「ダブルオプトイン」というのは、ユーザーがメルマガ登録をする際の確認作業を2段階で実施することを意味します。企業ではマーケティング戦略の一環としてメルマガを配信することがよくあります。ご存じの通り、メルマガ配信に許諾していないユーザーに対し、勝手にメルマガを配信することは禁止されています(オプトアウトメール)。これを規定しているのが特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)です。

では、本記事でご紹介するダブルオプトインのメリットとは何でしょうか?本来ならユーザーの手間を極力少なくすることがデジタルマーケティングのセオリーです。しかし、ダブルオプトインにはその常識に反したメリットがあります。

ダブルオプトインのメリット

ダブルオプトインでは主に、仮登録と本登録という2段階確認を実施することでメルマガ登録が完了します。具体的な流れとしてはメルマガ登録フォームからメールアドレスを登録し(仮登録)、仮登録されたメールアドレス宛に確認メールが送信されます。ユーザーは確認メールに記載されている本登録用のURLをクリックすると、本登録が完了してメルマガ配信がスタートします。このダブルオプトインのメリットとは何でしょうか?

1. メルマガ到達率が劇的に上がる

ユーザーがせっかくメルマガ登録をしても、肝心のメルマガが当該ユーザーに届かないケースは多いです。受信ボックスの容量がいっぱいだったり、間違ったメールアドレスを登録していたり、そうした場合にメルマガがユーザーに届かないため機会損失を生んでしまいます。

ダブルオプトインを採用しているメルマガ登録では、まず仮登録したメールアドレスに本登録のためのメールが届きます。事前にそのことを分かりやすい形で告知していれば、ユーザーは本登録メールが届かないことに疑問を持ち、問題を特定した解決しようとします。

そもそもユーザーはメルマガがいつ配信されるかを把握していないことが多いので、単一的なオプトインだけでメールが届かない状況を作り出してしまうと、再度メルマガ登録しようというユーザーはほとんどいないため大切な販売機会を失ってしまいます。ダブルオプトインで登録ミスを無くすことで、メルマガ到達率を劇的に改善できます。

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2. スパムメールに判定される可能性が下がる

配信したメルマガがスパムメールと判定されてしまうことはよくある話です。しかし、ダブルオプトインを採用しているメルマガではその可能性がグッと下がります。まず、仮登録をしたユーザーは本登録メールを待っているため、当該メールがスパムメールと判定された場合、「スパムメールではない」という設定を実施する確率が上がります。

このため、本登録以降に配信したメルマガはスパムメールと判定される可能性が極めて低くなり、これもまたメルマガ到達率の改善に繋がります。

3. いたずら目的のメルマガ登録が減る

ダブルオプトインではメールアドレスを仮登録したユーザーが本人かどうかを確認するために本登録メールを送信するので、いたずら目的のメルマガ登録が減ります。たとえば第三者に興味がないメールマガジンに勝手に登録されたとしても、本登録メールから確認を行わなければ登録は完了しないため、ユーザーが迷惑を被ることはありません。また、企業側としてもいたずら目的のメルマガ登録が減ることで、本当にメルマガ配信を待ち望んでいる人だけに情報を発信できます。

また、いたずら目的のメルマガ配信が横行すると、迷惑を被ったユーザーはスパムメール判定をしてしまい、メルマガ全体がスパムメール判定を受ける可能性が高くなります。そうしたトラブルを防ぐ意味でもダブルオプトインは有効です。

4. スクリーニングとしての役割がある

ダブルオプトインはメルマガ登録に手間がかかります。しかし手間がかかるからこそ、そのメルマガが発信する情報を本当に必要としているユーザーや、企業の商品・サービスに興味を持っているユーザーが自然と集まります。

ダブルオプトインは一見して見込み客を減らすような行動にも思えますが、実際は軽い気持ちでメルマガ登録するユーザーを減らし、メルマガそのものの価値を高めることに繋がります。また、キャンペーンとしてメルマガ登録したユーザーへ無料資料配布等を行っている場合、資料欲しさにメルマガ登録したその後はスパムメール判定にされる可能性があるため、そうしたリスクも減らせます。 

これからはダブルオプトインがスタンダード

ダブルオプトイン唯一のデメリットはメルマガ登録に手間がかかることですが、それも上記にご紹介したメリットを考えれば、デメリットとは感じないでしょう。メルマガ配信を実施している企業もこれからの企業も、今後はダブルオプトインの採用を検討してみてはいかがでしょうか。

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