マーケティング

Facebook広告とは?今更だけど知っておきたい基礎知識

皆さんの企業ではFacebookの自社アカウントを運用していますか?オンラインマーケティングにおいてソーシャルメディア活用が重要視されている現代、「運用している」という企業の方が多いと思います。

では、Facebook広告というのはご存知ですか?こちらもまたFacebookアカウントを運営している以上「知っている」という方が多いでしょう。しかし実際に活用しているかいないかは別であり、まだFacebook広告に手を出していないという企業も珍しくありません。

そういった企業では「リスティング広告で頑張っている」というのがほとんどかと思います。そして、中にはなかなか効果が出なくて悩んでいるという企業が多数存在します。

実はFacebook広告とはそんな企業にこそ実践して欲しい広告配信なんです。そこで今回は、Facebook広告とは何か、どんな優位性があるかなどを解説していきます。

Facebook広告とは

Facebook広告とは、世界中で16億5,000万人のユーザーを抱えているFacebook内に広告出稿ができるサービスです。ちなみに国内のユーザー数は2,400万人(2015年3月時点)であり、人口全体の約20%程度がFacebookユーザーとなります。この数字を見るだけでも高い広告効果が期待できますね。

Facebookページ内にてどのようにして表示されるかというと、画面左側にあるタイムライン(ニュースフィード)と右側にあるFacebook広告欄に表示させることができます。タイムライン表示では普段ユーザーが目にする場所に広告出稿できるので、サービス・製品の認知やプロモーションなどに最適です。またFacebook広告欄では広告を常時表示させておくことができるので、企業ブランディングなどに活用できますね。

9つのキャンペーン

Facebook広告の出稿方法としては9パターンあり、広告の目的に合わせて選択することが可能です。それぞれの特徴を確認していきましょう。

1. ウェブサイトへのアクセスを増やす

ホームページ、ブログ、ランディングページなど自社で運営するWebサイトにユーザーを誘導するために活用します。最もシンプルなキャンペーンであり、外部リンクを指定することでクリックしたユーザーを目的のWebサイトへ飛ばします。

2. ウェブサイトでのコンバージョンを増やす

外部リンクを指定してユーザーをWebサイトに誘導するという点では上記と変わりありませんが、特徴はコンバージョンピクセルを設定できることです。ランディングページからのサンキューページにピクセルタグを設置することで、成約率をカウントすることができます。

3. 投稿を宣伝

より多くのユーザーにコンテンツを見てもらったり、「いいね!」をしてもらうために活用します。主にコンテンツを拡散させたいオウンドメディアなどで利用されています。強制的にタイムラインに宣伝させることができるため、有効的なキャンペーンです。

4. Facebookページを宣伝

自社アカウントを開設した当初は、なかなか「いいね!」が集まらないのが悩みどころです。このキャンペーンはFacebookページ自体を広告として宣伝することができるので、初期段階での「いいね!」獲得などに活用出来ます。

5. アプリのインストール数を増やす

AndroidのAppstoreでアプリをリリースしている場合に利用できるキャンペーンです。Facebookページ内でアプリのダウンロードを促し、また普及や利用状況などの効果を測定することもできます。

6. アプリのエンゲージメントを増やす

こちらはインストールではなく、オンラインストアや登録ページなどアプリの特定の場所をリンクできるキャンペーンです。「クーポンを入手」や「ゲームをプレイ」といったボタンでエンゲージメントを高めることができます。

7. イベントの参加者を増やす

Facebook内でイベントを作成し、広告として宣伝できるキャンペーンです。ユーザーは自分のFacebookカレンダーにイベントを追加したり、出稿側はイベントへの出欠確認などができます。セミナーやイベント開催時に利用すると効果を発揮します。

8. クーポンの取得を増やす

Facebookページの「いいね!」が50を超えると利用できるキャンペーンで、ユーザーがFacebookで使用しているメールアドレスにクーポンを配信することができます。

9. 動画の再生回数を増やす

Facebookに投稿した動画の再生回数を増やすために活用するキャンペーンです。アーティストのMVや企業のプロモーション動画で利用されるのが一般的ですが、最近ではYouTuberなど動画広告で収入を得ている人たちの活用も目立ちます。

以上がFacebook広告で利用できるキャンペーンの種類です。オプションがかなり豊富に用意されているので、目的に合わせて適切なキャンペーンを選べて効果を最大化できますね。

また、Facebook広告の課金方式はリスティング広告同様にオークション形式となります。Facebookページへのアクセスや「いいね!」などにより課金が発生します。

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Facebook広告の流れ

ここでFacebook広告の簡単な流れを解説しておきます。キャンペーンの種類によって流れが若干異なるので、今回は「ウェブサイトへのアクセスを増やす」に注目してみましょう。

ウェブサイトのアクセス改善には、以下のEブックも参考になります。

広告メニューの選択

Facebookにログインすると、画面右上にある広告メニューをクリックし広告設定を行います。

キャンペーン内容の選択

前述したキャンペーンの種類から最適なものを選択します。(※このあとの流れは「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を選択した場合の流れです)

URLの入力

誘導したいWebサイトのURLを入力し、リンクを設定します。(※ここではキャンペーンにより入力項目が異なります)

自社アカウント情報設定

自社アカウント情報を設定します。また、通過と時間帯も設定しますがこの情報をもとに請求が計算されるので正確に設定しましょう。

セグメント設定

エリア・年齢・性別などユーザーの属性に関するセグメントを行います。

セグメント設定(詳細)

ユーザーの詳細なセグメントを設定していきます。主に興味・関心について設定するので、広告を配信したいターゲットを捉えた設定が重要です。また、設定に対する推定リーチ数が確認できるので、リーチ数があまりに少ない場合は設定を見直しましょう。

予算、入札額の設定

1日あたり広告にいくら使用するかを設定します。つまり、1日の予算を1,000円と設定した場合CPC100円のクリックや「いいね!」が10回あればそこで広告はストップされます。広告配信を予め設定した予算内に収めることができるというメリットがある半面、最大限効果を発揮させるために正確なターゲティングが重要です。

また、1日の予算を決めないCPC設定もあるので、最初はこちらで様子を見るのもいいでしょう。

画像設定

広告に使用する画像を設定します。(※他のキャンペンーンでは設定内容が異なります)

広告クリエイティブの設定

最後に広告で使用するテキストを設定し、問題がなければ「注文を確定する」ボタンをクリックして広告出稿となります。

以上のように、Facebook広告はガイドに沿って設定することで簡単に配信することができます。

Facebook広告が優れている点

ここでFacebook広告がリスティング広告などと比較して優れている点を紹介しましょう。

クリック単価が安い

近年リスティング広告のCPCが高騰していると話題になっており、キーワードによっては1,000を越える場合もあります。その点Facebook広告ではCPCが比較的安価なため、予算を組みやすく運用しやすい広告配信ですね。運用の工夫次第ではCPAが1/10以上ダウンした事例などもあります。

拡散性が高い

国内2,400万人というユーザー数は伊達ではなく、拡散性がかなり高いのがメリットの一つです。また、SNS特有の「いいね!がいいね!を呼ぶ」効果で爆発的な拡散力を生むケースが珍しくありません。ユーザーの興味を引く広告を上手く出稿できればその効果は絶大でしょう。

精度の高いターゲティング

基本的にリアルな情報登録で利用するFacebookでは、この特徴を生かした精度の高いターゲティングが可能です。「家族構成でセグメントする」なんてこともできるので、リスティング広告以上にピンポイントな訴求ができます。

デバイスを横断した訴求

ユーザーのオンラインにおける行動は現在多様化しており、スマホやタブレットで情報をキャッチしたサービスや製品をPCで購入するなんてことは当たり前です。しかし、デバイスが変わると当然IPアドレスも変化するのでデバイスを跨いだ広告出稿は不可能でした。Facebook広告ではデバイスのIPアドレスではなくユーザーIDに識別されるので、デバイスを横断した訴求が可能であり強力なマーケティングを展開することができます。

以上がFacebook広告の優れている点ですが、もちろん必ずしもリスティング広告よりメリットばかりというわけではありません。企業の広告配信目的などによってメリットデメリットが異なるので、きちんと把握しておくことが大切です。

まとめ

いかがでしょうか?今回はFacebook広告の基礎知識について解説しました。これまで自社アカウントは運用していたけどFacebook広告を活用したことはなかったという企業では、是非この機会に検討してみて頂きたいと思います。

非常にメリットの多い広告配信ですが、運用すれば必ず効果が表れるというものではないので注意しましょう。むしろアカウント解説初期はまず「いいね!」獲得に苦戦するかと思います。

運用はPDCAをきちんと回し、継続的な改善を続けていくことが大切です。

また、皆さんのWebサイトでは様々な施策、チャネルによって集客を試していると思います。訪問者をコンバージョンさせるためのテクニックをご紹介する以下のEブックを準備いたしました。ご興味があれば合わせてご確認ください。

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