製造業Webサイト制作の流れや必要なコンテンツを解説!

 2021.09.09  カスタマーデータ活用ポータル編集部

近年、国内産業ではDXの実現が重要課題となっており、製造業もデジタル技術の活用による経営改革が求められています。しかし、国内の製造業はデジタル化が遅れており、コーポレートサイトさえ所有していない企業も少なくありません。そこで本記事では、製造業のWebサイト制作における、基本的な流れや必要なコンテンツなどを紹介します。

一般的なWebサイト制作の流れ

ドイツ政府主導のもとで、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などによる、「第4次産業革命」という意味を持つ「インダストリー4.0」が提唱され、現在の製造業は大きな転換期を迎えています。このような背景の中で、製造業が新たな市場価値を創出していくためには、デジタル技術の活用によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現が不可欠です。そして、今や企業がコーポレートサイトを構築するのは、当たり前の時代と言っても過言ではなく、それは中小規模の製造業においても例外ではありません。

デジタル化が遅れているとされる製造業ですが、近年ではWebサイトの重要性が認識されつつあり、コーポレートサイトを構築する企業が増加傾向にあります。しかし、中にはWebサイト制作を依頼したいけれど、何から始めればよいのかわからない、という企業も少なくありません。そこで、コーポレートサイトの構築を検討している企業のために、まずはWebサイト制作における、基本的な流れについて解説していきます。

企画・設計

Webサイトの作成を制作会社に依頼する場合、基本的に「企画・設計」「制作」「公開・運用」という3つのプロセスが必要です。

企画・設計は、製作会社との綿密な打ち合わせによって、Webサイトの要件を定義することです。具体的には、コンセプトの明確化やスケジュールの調整、デザインや配色の方向性、ページ数やメインキーワードの設定、ワイヤーフレームやサイトマップの作成など、Webサイトの構造やプロジェクトの流れを明確に定義します。企画・設計は、最初のステップであると同時に、プロジェクトの方向性を左右する、最も重要なフェーズです。

自社の求めるWebサイトを構築するためには、制作会社に対して、具体的な要件や要求を的確に伝えなくてはなりません。そのため、この企画・設計のフェーズで発注者は仕様書を作成し、製作会社に提出する必要があります。仕様書とは、Webサイト制作におけるプロジェクトの要点や詳細を記した資料です。先述したコンセプトやペルソナ、Webサイト全体の構成、デザインの方向性などを整理して資料に落とし込み、情報の整理整頓とイメージの認識・共有を行います。

仕様書の作成は、頭の中に思い描くWebサイトのイメージという抽象的な概念を、具体的な言葉や数値、またはビジュアルに置き換える必要があるため、簡単な作業ではありません。しかし、仕様書が曖昧では製作会社との意思疎通にズレが生じ、仕様漏れにつながります。仕様漏れによって、手戻りが発生すれば納期の遅れを招き、追加料金が発生する可能性も否定できません。このような事態を防ぐためにも、製作会社との綿密な打ち合わせを繰り返し、仕様書の作成やスケジュール管理といった企画・設計を進めていくことが重要です。

制作

企画・設計のフェーズでスケジュールや要件定義が定まれば、Webサイトの制作に移行します。制作フェーズの第一ステップは、Webデザイナーによるデザインの作成です。企画・設計の段階で作成された仕様書の定義に沿って、PhotoshopやIllustratorを用いて、Webサイトのデザインを作成していきます。製作会社によって方向性は異なりますが、この段階でトップページと下層ページのデザインを作成するのが一般的です。そして、デザインの完成後は、コーダーがHTMLとCSSを用いてコーディング作業に入り、その後にテスト環境で要件に応じて、各種確認を実施します。

なお、このコーディング作業に入るまでに、WordPressのようなCMSで作成するのか、それともHTMLとCSSによる手打ちで構築するのか、といった点を明確化しておかなくてはなりません。また、WordPressで作成するのであれば、テンプレートを利用するのか、それともゼロからデザインを描き起こすのか、によって制作費用が大幅に異なります。これらは仕様書を作成する時点で、明確に定義しておくべき内容であり、あらかじめ製作会社に伝えておかなくては、後々トラブルに発展する可能性があるので要注意です。

公開・運用

ブラウザチェックや原稿の校正、リンク先への遷移などの各種項目を仕様書に基づいてテストし、問題がなければWebサーバーにHTMLファイルをアップロードします。発注者は、アップロード前に各種項目をチェックするのはもちろん、公開後に要件を満たしているかどうかも確認しなくてはなりません。たとえば、SNSとの連携やアクセス解析が正常に機能しているかなど、公開後でなければ把握できない項目があるためです。

また、公開後の運用に関しても、仕様書を作成する時点で定義しておかなくてはなりません。Webサイトを自社で運用する場合は、Webサーバーとドメインの管理が必須であり、それらに関する知見を備えた人材が必須です。製作会社に保守・管理を依頼する場合は、後々のトラブルを避けるためにも、月々の管理費用やドメインの所有権、セキュリティインシデント発生時における責任の所在などを明確化しておきましょう。

レジリエンスと変化する経済に適応するコマース
「顧客中心主義eコマース」のポイントとは?

製造業のWebサイトに必要なコンテンツ

Webサイトには、ECサイトやリクルートサイト、ランディングページやプロモーションサイトなど、さまざまな形態があり、それによって必要なコンテンツが異なります。製造業を営む企業がコーポレートサイトを構築する場合、必須となるのは「企業情報」「製品情報」「導入・製造事例」「お問い合わせフォーム」の4つです。

企業情報

企業情報はコーポレートサイトを構築する上で、欠かせないコンテンツの一つです。コーポレートサイトの役割は、企業理念や経営ビジョンを伝えること、そして自社製品の認知度を高めることで、ステークホルダー(利害関係者)との接点を強化することにあります。コーポレートサイトは、インターネット上における広告塔であり、いかに信頼に足る企業であるかをアピールしなくてはなりません。事業内容や資本状況、企業理念、代表挨拶、所在地や代表者名といった企業情報は、ユーザーが企業の信頼性を推測する上で、最も重要な情報です。掲載の仕方によって信頼度が大きく左右されるため、可能な限り詳細かつオープンに掲載するべきコンテンツといえます。

製品情報

先述したように、Webサイトにはさまざまな形態があり、それによって役割や目的が異なります。しかし、製造業におけるWebサイトの本質的な存在意義は、自社製品の認知度向上と販促機会の最大化です。製造業といっても、さまざまな業種や企業があり、どんな製品を扱っているのかを明確化することは、企業情報と同様に重要といえるでしょう。単に製品のカタログスペックだけを掲載するのではなく、自社製品ならではの具体的な効果や利益を伝える必要があります。また、Webサイト上で製造工程や生産設備を体験できる「バーチャル工場見学」を取り入れている企業も存在しています。

導入・製造事例

製造業のWebサイトにおいて、導入・製造事例の掲載は企業の高い技術と深い知識を裏付ける実績であり、必須コンテンツの一つです。具体的な製造工程や生産設備などが掲載されていれば、強いセールスポイントになり、依頼を検討しているユーザーにとって、プラスの参考材料になります。反対に、導入・製造事例が乏しければ、ユーザーは企業の専門性や独自性を把握できません。競合他社にはない自社の強みをアピールするためにも、導入・製造事例は必須コンテンツであり、同時にお客様の声や取引先へのインタビュー記事などを写真付きで掲載できれば、なおよいといえるでしょう。

お問い合わせフォーム

Webサイトを運営する上で、販促機会の最大化は非常に重要な要素であり、いかにして顧客接点を強化するかを考えなくてはなりません。問い合わせフォームの設置は、顧客接点を生み出し、販促機会の最大化につながります。お問い合わせフォームは企業と顧客をつなぐ架け橋となるため、必ず設置しておきたいコンテンツの一つです。グローバルメニューやフッターメニュー、サイドバーなど、ユーザーの目を引くスペースにお問い合わせページへのリンクを設置するとともに、視認性に優れるデザインを心がけましょう。

サイト運営を成功に導く「SAP Commerce Cloud」

Webサイトをマーケティング戦略に取り入れようと検討している企業は、「SAP Commerce Cloud」の導入をおすすめします。「SAP Commerce Cloud」は、ERP分野のリーディングカンパニーであるSAP社が開発・販売を手掛ける、eコマースプラットフォームです。デバイス問わず質の高いUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供し、顧客満足度やコンバージョン率の向上、在庫の最適化などに貢献します。オムニチャネルの構築や顧客サポートにも対応可能なため、販売経路の最適化に寄与するソリューションです。「SAP Commerce Cloud」について、詳しい情報を知りたい方は下記URLを参考にしてみてください。

https://www.sap.com/japan/products/commerce-cloud.html

まとめ

Webサイトは、企業にとってインターネット上の名刺であり、ステークホルダーとの接点を強化するために、なくてはならないメディアです。しかし、コーポレートサイトさえ所有していない企業は非常に多く、国内の製造業はデジタル化が遅れているという現状です。デジタル化が加速する現代市場で、製造業が生き残っていくために、Webサイトを活用したマーケティング戦略は必須の施策といえるでしょう。ぜひ、本記事を参考にして、Webサイトの構築に役立ててください。


RECENT POST「Eコマース」の最新記事


Eコマース

製造業がやるべきデジタルマーケティングの戦略とは?

Eコマース

商品データを管理する方法や必要性を徹底解説!

Eコマース

販売管理とは?業務フローや効率化するシステムについて

Eコマース

商品情報管理ソリューションの基礎知識・機能を解説!

製造業Webサイト制作の流れや必要なコンテンツを解説!